経営者というものは儚くも不安だが、それがいい

職業柄も、プライベートでも、経営者、とか、事業主とかそういう人たちには、結構、あっているかと思います。経営者というのは、時として羽ぶりがよく見えたりしますが、必ずしもそうでもなく。今回はそんなことをば。

経営者の立場というのは、意外と儚いものです。どんなに業績良く、いけいけドンドンに見えても、業績が悪化してしまうこともあるし、時として破綻してしまう、ということもあります。中小企業だと、連帯債務を背負っているため、人生まで立ち行かなくなってしまうということもあります。そう、経営の世界はまさに、「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す」ということです。

経営者となる人は、どこかで、そういう不安を抱えています。いつかは、自分の事業がダメになるのではないか、従業員を路頭に迷わせるのではないか、自分自身も借金にまみれてしまうのではないか、と、色々なことを抱えながら、前を向いて歩いていくわけです。どんなに、現状の事業がうまくいってもどうしても不安になってしまいます。

会社員だと、おそらく、そこまでの不安はないと思います。結局、自分の属している会社が破綻しても、また、就職活動をすればいいので。能力のある人なら、転職も困らないでしょうし、困っても、助けを求めれば助けてくれる人も結構いるものです。まあ、家族がいると生活が苦しくなることもあるのですが、守らないといけない範囲が比較的少ないので、なんとかはなりそうな気がします。

でも、その儚さと不安が力になると思います。不安があるからこそ、事業について努力もするし、将来に対しても備えをします。また、経営者はリスクを取るからこそ、リターンも大きく、より多くの稼ぎを得ることもできたりします。儚さと不安の裏側には、より豊穣とした人生が隠れていたりもします。

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