時代の流れは家族1.0から家族 2.0へ?

家族の在り方、というのは、その家家で培われてきたものがあるので、そうそうは変わりません。とはいえ、社会情勢や価値観の変化により、徐々に変化していく側面があります。ここでは、現代のざっとした家族の在り方と今後の家族の在り方がどう変化していくか、少し考えてみました。

現代は、規模が小さく内向きになっている、という傾向が強いのでは、と思います。かつては、家族の規模も大きく近所や親せきづきあいも活発な時代だったと思います。それが、都市化の進行や周囲とのコミュニケーションのわずらしさ、ということもあり、家族自体も規模も小さくなり時としてお父さん、お母さん、子供、という、核家族となっているところもありますし、近所や親せきづきあいも縮小してきている。これを家族1 .0としてみます。

この形態としてのメリットはしがらみが減り、家族の行動における自由度が高くなる、ということがあります。その反面、頼れる人が少なくなり、家事子育て等の負担が個々の家族にのしかかっている、という側面もでてきます。特に、昔ほどではないものの、やはり男性偏重的な側面もあり、女性に対する負担が大きくなっていることも見受けられます。

それに対してある程度改善を図るのであれば、ある程度、家族をオープンにしていく、ということが求められてくるでしょう。つまり、個々の家族が抱えている負担というものを外に転化していく。例えば、行政サービスを利用する、とか、お金で家事サービスを買う、ということがあるでしょう。他に、サークル的な相互扶助的な組織に属するということがあるかもしれません。また、家族の構成員が独立しつつも助け合う、ということも大切かもしれません。役割分担を明確にしすぎず、時と場合に応じて使い分けていくということでしょうか。家族の構成員それぞれが自分の人生のやりがいや目標を持つ、ということも大切なことでしょう。このような形を家族1.0からの進化形としての家族2.0とします。

おそらく、家族2.0はいうほど簡単なことではない、と思います。家族1.0と比べ家族間(特に夫婦間)の役割分担が不明確になるので、その分担を決めていく必要があります。今はモデルケースが少なく、公平感を持って決めることは難しいでしょう。それと、家族2.0は必然的に他者が家族や家庭に入ってくるのでそれに抵抗を感じるということもあるでしょう。また、行政や外部サービスも必要なほど発展しておらず、満足がいくサービスを受けれない、ということもまだまだあるはずです。

とはいえ、これからは家族のオープン化、役割の再定義といったことは必要になってくることでしょう。もちろん、周りは家族1.0に基づいているのでそことのバランスはきちんととる必要があります。偉そうに書いておきながら、自分が家族1.0をとるか、それとも2.0をとるか、ということはきめれていない状況で、相手によるのかな~なんて思っています。ただ、女性側の意見としても家庭のこと、地域のことは妻が中心となって対応する、という考え方を取る人は減っているようで、そうなると、家族2.0への進化適応が必要になるのかもしれません。

 

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