この場合の会計上の留意事項は?と聞かれたときに考えたいこと

会計士をやっていると、時折、「~における会計上の留意事項」を教えてくれませんか?と聞かれることがままあります。そんな場合、次のステップで考えてみましょう。

規制上可能かどうか

まずは、その案件に関する規制上の留意事項を検討します。つまり、その案件ができるのか、ということですね。例えば、規制により禁じられている、免許が必要でそれをとるのにえらい時間がかかる、といった場合には、案件そのものを実行できなくなります。

そのため、その案件に関連する規制について検討することが求められます。

税務上落とし穴がないか

次にその案件に関する税務上の留意事項を検討します。というのは、例え、案件が実行可能だとしても、税務上、不利になってしまう場合だと、なんのために案件を実行するのか、ということになってしまいます。そのため、税務上の取り扱いを検討することが求められます。

最後にどう会計処理するか

もちろん、他にも色々と検討することはあるのですが、会計人的には上記の2つを検討してから会計処理を考えます。会計処理はあくまでも取引をどう記録するか?ということを検討することなので、会計処理の方法によって案件を採用するかどうか、ということにはあまりなりません。

まとめのような雑感

もちろん、規制は弁護士が考えて、税務は税理士がすでに考えているので会計士は会計処理のみを考える、ということはあると思います。ただ、考え方のプロセスとして会計処理以外に規制、税務といったことを考えてみると面白いですよ。

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【編集後記】

ブログのネタダシセミナーに出席しました。自分に欠けている視点に気付かされました。このセミナーについては後日まとめたいと思います。

会計/税務/監査