このコロナ騒動で感じたこと66~実は医療って案外不要不急な面もあったりして

この文章は令和2年6月16日に書いています。先進国については、コロナ禍ある程度おさまっているようです。その分、途上国のほうで感染が深刻になっており、心配です。

今回はコロナ禍の医療について。医療関係者、このコロナ禍の最前線の中で戦っているので、敬意を表します。

とはいえ、医療従事者全てがコロナに関連しているわけではありません。それ以外に内科医、外科医、歯科医、様々な医療関係者がいます。

そういったところは、あまり患者さんが行っていないようです。というのは、特に感染初期の頃は、感染を恐れて病院に行かない、病院側も来院を控えるようにアナウンスしていた。そうすると、病院に行かない、という選択肢がでてきます。

それで大丈夫なのかどうなのか。ここには、若干、センシティブで微妙な問題を含んでいると思います。もちろん、必要な医療をタイムリーに受けれずに困っている人もいます。他方、実は今まで医療を受けていた人で、それが不要不急だったこともあるのかなと。

つまり、現在の日本は国民皆保険で皆が保険に入っています。通常の人でも、3割負担ですし、人によっては1割負担とかゼロ負担になっています。そのため、あまねく人は医療を受けやすくなった半面、過剰に受けれてしまう、という側面もあります。つまり、本来、市場原理によって望ましいとされる水準より多く医療サービスを受けてしまう。結局、健康保険等々がその分を負担しているわけです。

ということで、今までは、足しげく医者に通っていた人でもコロナ禍で通わなくなってしまいました。そのうち、何割かはそれでも大丈夫な人だったのでは。つまり、本来、医療サービスを受けなくてもいい人は受ける必要がなくなってしまった、、とも言えます。

ただ、この問題は難しく、歯医者の定期検診みたいに確かにすぐ受けなくてもいいのですが、やっぱり、ほっておくとまずい、というのも後回しにされてしまうので、なにをもって、不要不急と定義するかは難しいところがあります。

このまま、コロナ禍で患者が減った病院や診療所がバタバタ倒れていくのは、今後の医療制度を支えるにあたって、非常にまずい面があります。それと同時に、過剰医療をどう減らしていくのか、というのも考えるべき課題となるでしょう。

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