このコロナ騒動で感じたこと⑫~グローバル化の落とし穴

こちらの文章は、令和2年3月18日に書いています。さて、コロナ禍すでに欧米を中心に全世界的な広がりを見せています。これを見るとグローバル化、いいことばかりではないのを感じます。

まずは、国相互間の移動が高まったことにより疫病が流行しやすくなります。例えば、これが20年前だったらどうでしょう。海外旅行に出る人もそんなに多くはなかったと思います。さすれば、これほど早く広範囲に蔓延することなく、水際作戦ももしかしたら機能したかもしれません。

それと、人や物が動くことにより経済が膨らんでいること。そのため、今回のように、各国がひとの動きを制限すると、公共交通機関、宿泊施設、各種お店、が利用されなくなることにより、需要サイドが沈んでしまいます。

他方、供給サイドはどうか。一つの地域が経済的にダメージを受けると、そこから部品や原料を調達していた別の地域の企業の調達がダメージを受けます。つまり、サプライチェーンのうちのひとかけが崩れるとチェーン全体が影響を受けます。特に、今回は世界全体の経済がマヒし始め、グローバルサプライチェーンもぷつんぷつん切れ始めています。そうなると物品の供給がおぼつかなくなるでしょう。

そうそう、実体経済だけではなく、金融市場もグローバルで影響を受けます。というか、金融市場のほうが、実体が伴わないだけに早く広範囲に影響を及ぼします。どこかの国の市場で値崩れが起きれば、別の国にも即座に影響を及ぼします。このところ、株価がどんどん下がっているそんな感じです。

というわけで、グローバル化、確かに、それにより経済活動が活発になった面もありますが、反面、コロナの悪影響があっという間に全世界に伝わってしまった、という負の側面があります。このように、グローバル化は一つの地域で起こった問題が世界中に影響を及ぼす可能性が高い、というところが怖いところであります。

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