このコロナ騒動から感じたこと116~コロナ禍の冠婚葬祭の在り方

この文章は令和2年10月18日に書いています。今日の日本国内の新規感染者数は、427人、一見すると低い水準に見えますがその前日の新規感染者数は624人であり、一定水準にとどまっています。メディアでは、これを「高止まっている」なんて表現しています。

コロナ禍で極めて大きな影響を受けた業種というかは、冠婚葬祭です。婚礼、葬儀、法事、いずれも人が集まって、執り行う祭祀です。人が集まる、つまりは、「密」ということで、コロナ禍の元では、忌み嫌われた行いとなってしまいました。

コロナ第1波のもとでは、ほぼ壊滅的な状態に陥りました。婚礼は延期中止をよぎなくされ、葬式は家族葬に、お祭りも中止、と冠婚葬祭はほとんどが行われなくなってしまいました。

第2波を経て、少し冠婚葬祭の在り方が変わってきました。婚礼は厳戒体制のもとに執り行われる、ということができてきました。葬式は家族葬を主としつつも、弔問客の受付は行うように。法事も軒並み中止、お盆も帰省しないという人も多かったようです。

また、新しい動きとして、オンラインで、婚礼、葬式、法事、を行うという動きもあります。感染防止が目的ですが、これだと、遠方からも参加でき、祝意や弔意を表現しやすくなる、という効果も期待できますよね。

この動き、従前の冠婚葬祭の在り方を変える面があり、主催をする人にとっては辛いものがあります。ただ、一方で、冠婚葬祭というと義理がつきもので、呼ばれたらいかないといけない、みたいなところがあり、それが負担になっているところがありました。ですが、今だと、義理で呼ぶみたいなことがなくなり、そういった負担が減っているというのがいいところです。

おそらく、コロナ禍により、冠婚葬祭の方法が変わるのでは、と思います。具体的には、コロナが終息しても冠婚葬祭の小規模化、オンライン化は進むのではと考えられます。その方が、主催者側の負担も参加者側の負担も減るだろうと。

確かに、現状、冠婚葬祭業者には大きな負担がかかっており、辛い状況にあるかもしれません。ただ、この変化にうまく乗ることができれば、そこには、ブルーオーシャンが広がっているかもしれません。

冠婚葬祭、コロナ禍で非常に大きな影響を受けております。ですが、これも従来通りの冠婚葬祭から現代的な在り方に変わるための通過儀礼、とも考えられます。これをもとに、未来の今後の冠婚葬祭の在り方を考える一つの契機にできればと考えています。

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