「借金は悪」というのは本当か?~会社と個人で結論が異なるのよ

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日本では、古くから「借金はよくないことだ」という、考えがあります。それについて、諸説あるところですが、僕としてはそれが起業なのか個人なのかによって違ってきます。あっ、ここでいう「個人」というのは、起業家や投資家(サラリーマン大家を含む)ではなく、会社員的なイメージをもってください。

会社の場合

会社の場合は、借入金、つまり借金というのは必ずしも悪いわけではない、と、思います。

ここでのポイントは企業の活動は利益を得ることにフォーカスしているので、お金を借りたとしても、そのお金を使って借入や利息以上の収入を得ることができ、利益を大きくすることになれば、その借入は成功、ということになります。

企業が利用できる、投資できる資金が大きければ大きいほど、そこから得られる利益も大きくすることができる可能性が高まります。

もう一点、余剰資金の確保、という点からも借入をしておくということは、会社経営の安全性を高める、という観点からも有用です。企業を経営していると、不測の事態、というのが往々として起こりえます。

そのとき、手許に資金があれば、それを使ってその事態に対処することができます。手許に資金がないと、それができず、そういう時に銀行から借入をしようとしても、スムーズに借りることができるとは限りません。

そういうことを防ぐために普段から借入をしてもいいので余裕資金ということを一つの考え方です。

とはいえ、借入には利息が必ず付くわけですし、将来の投資については不確実性が伴います。そういったことを勘案し、どの程度の借入水準にするか、どの程度を手許の資金として持っておくか、ということを勘案することは必要です。

個人の場合

他方、個人については、やっぱり、あまり借金はしないほうがいいのでは、と思います。というのは、個人が借りる場合というのは、消費のため、ということが多いから。クレジットカードのリボ払いというのはその典型でしょう。

もちろん、家や車のように高価なものを買うためには、ローンを組む、ということもあるのですが、これとて消費活動でありなにかキャッシュを生み出すというは少ないように思えます。長期のローンだと、定額で支払が生じるわけですが、今の世の中、将来がどうなるかわからないわけで、そんな中、ローンを組むのが怖い面があります。

特に家を買う、ということについては、その人の人生観とも大きくかかわるので、一概にローンを組むことが駄目だ、とは言えないのですが、できれば、小額で期間を短くする、ということが望まれます。

それとともに、個人の場合だと、利率の関係もあり、万が一の保証を借り入れには求めず、貯金や保険で対応することが一般的か、、と思います。

まとめ

というわけで、借金、企業なのか個人なのかで、その位置づけが異なってきます。会社経営をしているなら、あまり、借金を恐れることは合理的でない、と言えそうです。個人であれば、借金はなるべくしないほうがやっぱり無難でしょう。

おそらく、個人としては借金はよくない、という考え方が強く、それに影響されあたかも「無借金経営」がいいという風に考えられているのでしょう。

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