民主主義は国家全体の利益と個人の幸せのバランスのとり方が難しい

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民主主義は、一つの政治システムであり、専制君主制や王政と比べると、民意が取り入れられやすい、というメリットがあります。なので、それを理想の政治形態とする向きもあります。とはいえ、民主主義が絶対ではなく、デメリットもあります。そのデメリットの一つとして国家と個人のバランスを考えてみます。

民主主義、民意を取り入れられるため、国民全体の意向を政治に反映させることができます。この民意を取り入れる、ということがいいことでもあるし、そこにデメリットがあります。デメリットとしては、国家全体としての利益と個人の間で利害の対立が生じやすい、ということです。

国家として政策を考えるにあたっては、国民個々人の幸せを考えつつも、一方では将来にわたり国家としての形を保ち国益を考えて行動する必要があります。国家を保つには個々人にある程度の義務や犠牲を与えることも必要となります。また、個々人の幸せや利益というものは、各個人の状況により異なるため万人が満足する、ということはないでしょう。

軍事力を増強する、ということを例にとってみましょう。国家として他国からの侵略を許さず独立した立場を保つには、ある程度の軍事力を持つことが必要である、という立場にたってみます(注1)。軍備を整える、となると兵器を買う、であるとか、兵隊を雇うということがありますよね。個人として考えた場合に、兵器を買うためにはその分税金が増えるし、兵隊を雇うとなった場合自分の意思でなる人が少ない場合には徴兵として強制的に駆り出されることもあるかもしれません。それは、個人としてみると避けたいところです。そうすると、民意として戦争反対となることもあり、そうなると、当初の政策である、軍事力の増強、ということは難しくなるかもしれません。

このように、国家と個人の間の対立があることにより、国家全体としてのあるべき政策をとれない可能性もあります。逆に、国家全体のために個人の幸せが犠牲になることもあります。このような、国家と個人の対立、その解消方法は事案に応じて個別的に検討する必要があります。

(注)ここでは、立場にたって話を進める、ということで、軍備を持つかどうかについての議論はしていません。これはこれは、むずかしい問題なので、機会があれば検討してみたいと思います。

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