みだりに法人化するなかれ

個人で事業をするか、法人で事業をするか、難しいところではあります。ただ、最初から法人化するのはどうかな、、、というところもありますので、今回はそんなところから。

個人、法人、それぞれメリットはあります。もちろん、どちらがいいか、というのは状況によって異なります。が、最初のうちは、個人から始めた方がいいのでは、、と思います。

というのは、一般的に、ある程度の規模以上になると、法人の方が有利になります。逆に規模が小さいと、法的手続が面倒、とか、均等割がかかる、とか、従業員数が少なくても社会保険が必須になる、とか、デメリットの方が大きくなります。なので、規模が大きくなるまでは、個人としての事業なり、活動なりで様子を見ながら、いけそう、と思ったら法人化する、というのがいいでしょう。

もう一つは、いったん、法人化すると、なかなか後へ戻れない、、というのもあります。法人から個人にするとなると、解散清算という手続が必要で、その場合は、登記、税務申告がそれぞれに発生します。特に、解散申告や清算申告は普段からあるような議論ではないので、結構、面倒で費用もかかってしまいます。設立も面倒ではあるものの、設立の時は夢や希望に溢れているのでなんとか乗り切れても、解散清算という後ろ向きな話だと、面倒くさくてついせずに済ませてしまう、ということも起こったりします。

なので、法人化する際には、慎重に検討してから、、、が望まれます。ただ、個人だと、どう検討すればいいか、というところからわからない、ということもあるので、そういう場合はお近くの税理士に相談するといいでしょう。

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