生産者ばかり責めなくて消費者も自分の行動を省みよう

ものを売るときに生じうる、社会問題的なことについては生産者の責に帰されることが多いと思います。ですが、それと同様に消費者も責を負ったり、また、消費者サイドで気をつけるべきことも多いのでは。今回はそんなことをば。

ここでは、いくつか事例を取り上げて消費者側でもできることを考えていくことにします。

まずは、食べ物ロスですね。よく、テレビのドキュメンタリーでコンビニや居酒屋で商品である食べ物をすごい勢いで捨てている画面があるかと思います。あれを見て、「コンビニ、けしからん」「居酒屋はなんだ」というような批判をする向きがあります。ですが、消費者行動として、食べ物が棚に溢れていることを求めていたり、賞味期限/消費期限が近いものを忌避したり、ということありますよね。この辺りで消費者が考えを改めれば、捨てるものの減るんじゃないか、、と思います。ちなみに、居酒屋で食べ物余りが生じるのは客が残したものが主なので、そこは明確に消費者側に責があると思います。

よく、大規模店舗(デパートやスーパーマーケット)が繁盛し、それにより商店街が寂れる、ということあります。商店街が寂れるとそこで働いている人の生活が脅かされるとともに、生活から風情や表情がなくなってしまう、ということあります。そうなると、出店した大規模店舗に批判が集まりがちです。ですが、大規模店舗を使うのは消費者なのです。消費者が、大規模店舗を使わずに商店街や個人商店で買い物すれば、商店街や個人商店が寂れることはないのでしょうか。

あとは、真っ直ぐなきゅうりに代表される、見た目がいい農産物があります。曲がったきゅうりや見栄えが悪くてもいいじゃないかー、という声があります。ですが、見た目がいい方が売れる、という市場の原理があります。やっぱり、ここでも消費者の意向というか考えが入ってきてしまいます。

ゴシップやスキャンダルもそうでしょう。よく、マスメディア、週刊誌や雑誌記者が叩かれたりもするのですが、その裏側には喜んでみる消費者の存在があると思います。

ということで、社会的な問題の裏側には生産者だけではなく消費者の動向が結構影響していると思います。もちろん、消費者としては消費期限が近いものは避けたいし、品揃えや一つの店舗で用がすむと便利だし、見た目がいい野菜とか買いたいし、人の不幸は蜜の味ともいうし、消費者には消費者なりの意向があります。とはいえ、そこを少しでいいから、抑えるともう少しいい世の中になるのかな〜、なんて思いました。

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