中途半端な優しさより、思い切った冷酷さを

優しい人、誰からも好かれるし、好ましい人格の一つだといわれています。とはいえ、一見優しいと思う、その行動が自分が損するだけではなく相手を傷つけてしまう、ということもあったりします。ここで、そんな罠にはまらないようにするにはどうすればいいか考えてみます。

それは、人を傷つけたり、自分が悪く言われることを恐れて、無難な言動や先延ばし的な言動をしてしまうこと。こういうことは結構やってしまいがちで、例えば、イベントや食事に誘われてきちんと断れず曖昧な返事をしてしまう(で、そのままうやむやにする)、気の無い異性に対してなんとなくおもわせぶりな態度をとる、プロジェクトから外した方がいいメンバーを「かわいそうだから」といってプロジェクトにとどめてしまう、等等結構あります。

こういう態度をとってしまう心の奥にある意識としては、「自分が悪く思われたくない。」、「自分の手を汚したくない。」という意識でいるんだろうと思います。だから、明確にばっさりと相手を斬ることができず、なんとなく時間がたってしまう。

相手にしてみたら、結構、きつい状況ではあります。例として挙げた項目はいずれも自分にとって好ましい結論がでるわけでもないが、だめという結論も出ず、宙ぶらりんな状況におかれてしまいます。宙ぶらりんにされると、前にも進めず、さりとて引き返すのも難しいという状況でこれは結構辛いです。

こういった場合は、思い切ってばっさりと斬って捨てたほうがいい。ようは、時として自分の意見を明確にする必要があるだろうと。相手にとって、その時は辛くても、そこで一定の結論が出るわけなのでそこから先に進むことができます。昔の侍のように、切腹をしたときに、「かわいそうだから」といって、いつまでも介錯をしないほうがよほど辛いと思います。そうではなくて、必要な場合に思い切ってばさりとやったほうが相手のためになることでしょう。

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