小さい頃に向けられたなにげない一言を禁じるより、そこからの脱却を考えたい

小さい頃に言われた何気ない一言が、その後の人生を縛ってしまう、ということ、ありませんか?ただ、ある面においてそれは避けることができない、という側面もあり、どう対応するか少し考えてみます。

小さい頃言われたこと、例えば、「頭悪いね~。」、「運動できないね~。」、「歌下手だね~。」、「絵が下手だね~。」等々。言っているほうは、悪気はないことが多いのですが、言われたほうとしては、結構、真に受けてしまう、ということありますよね。

それが、大人になってまで尾を引いてしまい、「ぼく、歌下手だから。」とか、「絵、書けないだよね~。」というような思い込みが発生しています。実際は、というと、必ずしもそうではなく、何かの拍子に自分がやる機会があると「おれ、実は、歌うまいんじゃね。」というようなことが起こったりもします。

こういうことがあると、「なんであの人はああいうことを言ったのだろう。」とか、「あんなことを言われなければ、もっと~ができるようになったのに。」とか、恨みに思ってしまうことあるかもしれません。

とはいえ、そういうなにげない一言、ある意味避けえないところがあります。人を悪く言う、のは、ある意味人間の常で、特に自分より力の弱い子供に対しては、つい、言ってしまう、ということは起こります。あと、子供どうしでも、結構、ずけずけと言ってしまう、ということもあります。世の中には色々な人がいるので、そういうことを言う人も中にはいます。

ここで大切なことは、どこかのタイミングで子供の頃に受けた思い込みを大人になってから外す必要があるのでは、ということです。例えば、自分の持っている思い込み、「歌が下手だ。」とかを、見直してみたり、試してみたり、するといいでしょう。大人になってきた時のほうが、子どもの時より人間関係を選べるので、信頼できる人に相談してみる、ということもあるでしょう。あたかも、無意識的に来ている子ども服を、意識的に今の自分にあった服に着かえる、という感じでしょうか。

もちろん、出来る限り、なにげない発言を気を付ける必要があることは言うまでもありません。とはいえ、他人の言葉を全てコントロールしたり、シャットアウトすることも無理でしょう。なので、そういう、言葉の刃を浴びたときには、意識的にそこから抜け出し、自分で傷を修復することが必要です。

人生のコツ/趣味