単に付加価値を増やせ、と言われても

ぼくがまだ会社員であるときに、上司に言われていたこととして「業務の付加価値を増やすんだよ」と言われていました。その時は、「そんなこと言われても」と思いがちですが、今となっては上司の気持ちも理解できるようになりました。少し、そんなこんなを振り返ってみます。

その時にしんどく感じていたのが、そもそも、定常業務だけでしんどいのにさらに付加価値をつけるとなるのはつらいなぁ、、というところです。もう一つは、付加価値をつけるとその分コストが発生するのでプロジェクトの採算性は悪くなるのになー、と思いました。こう考えてしまうのは、会社員という立場上仕方がないのですが、やっぱり、近視眼的だなーとも感じます。

会社や事業にとって、業務の付加価値を増やせば、その分、満足度があがります。満足度があがれば、直接的には報酬があがる、ということもあります。報酬増加につながらなくても、お客さんとの関係はよくなるので、今後の業務にいい影響をもたらします。お客さんから売上が生まれ、それが、各種費用、特に従業員への給料の原資となるので、そこまで考えると、業務への付加価値ということは常に意識する必要があるでしょう。

じゃあ、どうやって従業員をモチベートするか、一番簡単なこととしては、付加価値を増やすことの意義をきちんと理解してもらう。付加価値→顧客満足→売上向上→給料等にはねる、という、一連の循環を理解してもらう。それとともに、評価制度の見直しや、定常業務の削減(効率化)も考える必要があるでしょう。

あと、プロジェクトの採算性も考える必要ありますよね。直接的なのは、やっぱり、報酬をあげてもらうことです。あとは、業務の効率化で時間を作りその空いた時間に付加価値アップ活動をすれば、採算性を維持しつつ顧客満足度をあげることができます。それと、付加価値増は顧客との関係性の改善に要するコストと割り切る必要もあるでしょう。でも、時として、これが徒労に終わりそう、という判断になるのであれば、付加価値を増やさない、という判断もあると思います。

ということで、付加価値を上げることの意義と、そこから派生するマイナス点のリカバリーを考えてみました。まあ、付加価値をあげることは大切なことなので、地道に取り組んでいきたいものです。

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