無料の落とし穴

無料、というのは、やっぱり、甘美な響きがして、つい、手を出しがちです。ですが、無料にも落とし穴があったりします。

無料だと、時間の浪費に繋がりがちです。わかりやすいのが、テレビやYoutubeなんかそうですよね。これが、一番組いくら、とか、1時間いくら、みたいに従量制だと結構吟味するのですが、無料だと、その吟味がなくなり、自分にとって価値のないものでも見てしまって、時間の浪費になります。もちろん、定額課金にもそういうことはありますが、課金していることがハードルになるので、無料よりは時間の浪費にはなりにくいのです。

また、ありがたみが薄れる。これは、安過ぎるのも同じです。人間の性向として、値段に価値を感じる傾向があります。ですのでタダになると、質が良かったとしても、「まあ、ただのものだしな。」というような判断になりがちです。また、ありがたみが薄れるので、粗雑に扱ったり、ポイしてしまったり、ということにもなりがちです。

あとは、供給が足りなくなってしまう。これは当たり前と言えば当たり前で、それを欲しがる人の数に比して、そのものが足りなくなってしまう。例えば、夜は無料に駐車できる駐車場、というのが、結局、駐車する車が多くなって、止められなくなってしまい、有料になってしまった、というのがあります。ただ、だと、食いつきが良くなり過ぎてしまうのですよね。

最後に、供給者の責任が弱まる。「ただだし、適当でいいんじゃね、、。」という感じになってしまいます。そうすると、そこに品質の高さが欠落します。これは、人でもそうです。無給、とか、ボランティアとか、最初は乗り気でも、後になると、「まあ、ただだし、、、、」と力尽きて、フェイドアウトしてしまう、ということがあります。

ということで、無料の落とし穴、考えてみました。ただ、無料というのは、消費者側でも売る側でもメリットになることは多々あるので、うまく活用できればいいのかな、と思いました。

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