人を動かすには抽象的な言葉から具体的な言葉へ

世の中には、抽象的な言葉、というものは多々あります。つい、そういった言葉を使いがちです。ですが、そういった言葉を使うのは少し気をつけた方がいい、ことがあります。

例えば、能力、という言葉。あいつは能力がある、とか、あいつは能力が低い、とか、そういう使い方をすると思います。あまつさえ、もっと、能力をあげろ、といってしまうなんて。

ですが、言われた方は困るわけです。能力、と一言で言われても、色々な能力があるわけです。例えば、コミュニケーション能力であったり、段取り力、記憶力、論理的思考能力、身体的な能力、器用さ、等等。能力といった場合、これらのどれを指しているのかがわからない、ことになります。

そうなると、言われた方は困る、わけです。世間話や愚痴で聞き流していいものであれば、そうは問題になりません。「ふーん」で済みますからね。ただ、これが上司と部下の関係の中で出てきたりした場合、部下の方としては途方に暮れるわけです。掘り下げて、聞ければいいのですが、それができないと、話者の具体的な方向性を想像して対応するわけですが、これだと、正解かどうかわからないので、ストレスですよね。または、よくわからないので聞き流してしまう。

つまり、話者が言っていることが適切に伝わらないので、聞いている方としては話者が期待しているように動かない、ということになってしまいます。

じゃあ、どうするか。できる限り、具体的に話す、ということがあります。つまり、聞き手の解釈の幅を狭めてあげるわけです。それにより、聞き手は言いたいことが伝わるので、安心して動けることになります。もちろん、コミュニケーションの手法はいくつもあるのですが、そのうちの一つ、ということになります。

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