コミュニケーションはどうしてうまくいかないのか?

人と人とのコミュニケーション、これは社会生活を営む上で非常に大切なポイントになります。ただ、これがなかなかうまくいかない。どうしてうまくいかないか、少し、考えてみました。

背景

それぞれが認識している背景(文脈)が異なるとコミュニケーションはスムーズにいきません。お互いが背景を理解していると、その部分については話さなくてもコミュニケーションが成立します。よく、夫婦である、夫「おい、あれとって。」、妻「はーい。」というコミュニケーション、これは、「あれ」の部分が共有されているので割とスムーズにいきますよね。逆に、背景の理解がないと、「あれってなんだ?」ということになり、コミュニケーションが成り立ちません。このように背景の共有がなされないとコミュニケーションはスムーズにいかないでしょう。

そのため、コミュニケーションをする際には背景についてきちんと明確に説明するようにしましょう。また、受ける方もきちんと背景を理解するようにしたいですね。

期待

自分にとってこうなってほしいな、ということで相手のコミュニケーションを認識することがあります。そうすると、自分で、「こうしたい。」と思うがゆえに、コミュニケーションを誤って受けてとってしまうケースありますよね。例えば、「19:00までに提出します。」といった場合、最終原稿がでてくると期待してまっていたら、実はたたき台みたいなものしかでてこなかった。これも、最終原稿を期待していたので、提出するものの内容を最終原稿ととらえたが、相手はそう考えていなかった、ということがあります。

なので、人とのコミュニケーション、特に、コミュニケーションの受け手となる側は自分の期待に認識が影響されていないか慎重に確認する必要があります。

流れ

コミュニケーションには一定の流れがあります。その流れに反するようなコミュニケーションがでてくると理解が苦しくなります。また、話の流れと別のことをいうと受け手はついてこれない、ということもあるでしょう。話し手のほうでは、一貫して論理もあるのですが、この部分の説明を端折ることが多く、そうすると受け手にとってはコミュニケーションの流れがいきなり変わるので混乱してしまいます。そのため、コミュニケーションの流れが変わる場合は、その分については丁寧に説明しましょう。

これくらいわかるだろう

自分は自分の常識でコミュニケーションのレベルを決めます。よく、「これくらいわかるだろう。」といってコミュニケーションを端折る人がいますが、大体の場合それははずれます。つまり、「これくらいわかるだろう。」ではなく、常に「自分の意図は伝わっていないかもしれない。」と考えてコミュニケーションすることが大切です。ただ、これなかなか時間がかかるんですよね。

曖昧な単語

意味が曖昧な単語、多義的な単語を使うと、コミュニケーションの誤りが起こりやすくなります。それは、それぞれが自分の解釈に基づいてその単語の意味を決めるから。例えば、「明日」っていつだかわかりますか?メールで7月5日に「明日会いましょう。」と送り、受け手が読んだのは7月6日だった場合どうでしょう。送付したほうは7月6日と思っているかもしれませんが、受けた方は7月7日と思うかもしれません。そのため、この場合であれば、「7月6日に会いましょう」と書くと誤解は少なくなります。というわけで、曖昧な単語はなるべく使わず、意味が一つしかないような単語を使いたいものです。

なお、日付を見れば、「明日」がいつを意味するかわかるのですが、相手はそこまで確認していないこともあるので、送信者のほうでそこを注意すべきでしょうね。これは、「これくらいわかるだろう。」ということにもつながります。

まとめ

コミュニケーション、色々とうまくいかない要因があり、正確に伝えることは思った以上に難しいです。ただ、送信者のほうからできる限り伝わるように、相手や状況を見ながら言葉を選ぶことが大切です。また、受け取る方も自分に都合のいい解釈をせず、相手の意向を考えてコミュニケーションを作るようにしましょう。

 

 

 

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