会計人における会計・税務の幹と枝葉の付き合い方

会計でも、税務でも、理論や制度には幹となる考え方と、枝葉となる具体的な諸制度があります。両方とも大切ですが、それぞれ、付き合い方の科学は異なります。今回はそんなことをば。

まず、幹となる考え方との付き合い方です。これは、理論や制度を学ぶときの全体像とか根幹となる考え方です。これがわからないまま、細かな諸制度に深入りしてもなかなか理解には至りません。まずは、こちらを押さえていくことが肝要です。

じゃあ、枝葉がいらないか、、というとそうではありません。むしろ、会計や税務に携わっている人には、この枝葉と読んでいるところにしれっと隠れている落とし穴にはまって痛い目にあった人も多いのではないでしょうか?なので、実務を進めるには全体を抑えるだけでは不十分できちんと制度の細部まで把握しておくことが必要です。

では、幹と枝葉の使い分けどうすればいいでしょう?

税制改正や新しい制度が出てきた時は、全体像を押さえておけば大丈夫です。というか、まずは、有無を押さえておきましょう。お客さんに説明するときも全体像から話していきます。ただ、全体像だけ説明すると、それが全て、と思われても困るので、細部は別途、ということを踏まえておいていただくよう依頼する必要あるでしょう。有無や全体像がきちんと把握できていれば、実務でひょこっと出てきても取りこぼすことはないはずです。

で、具体的に案件が出てきたら、きちんと細部まで押さえていく。逆に案件が出てこないうちに細部まで押さえても、そこまでは覚えておけないし、実務で出てこない以上、その知識は場合によっては無駄になってしまう、可能性もあるからです。案件が出てきたときに、色々と細部まで調べる、ということになるでしょう。

会計/税務/監査