自分の軸を持つことの大切さについて考えてみました

自分の考え方の軸を持つ、ということは大切だ、と言われることがあります。なぜ、大切か、ということを考えてみました。

この自分の軸、ここでは、自分をとりまく事象に対する考え方や方針、というようにとらえておいてください。この考え方の上には、それに基づく言動や行動、といったものがあります。

例えば、将来、家を建てるためにお金を貯める、というのも一つの軸であり、方針です。そういう考え方をもとに日々のお金の使い方が決まってきます。

もちろん、お金の使い方については、その他にも、江戸っ子は宵越しの金はもたない、とか、旅行が好きなので旅行にはとことんつぎ込みたい、という個ともあると思います。

問題になるのが、この軸が自分の中で明確に定められず、統合できていないこと、でしょうか。そうすると、複数の相矛盾する判断基準、行動基準ができることになり、全体的な一貫性が保ちにくくなります。一貫性がないと、個人としての成果があがりにくくなるのと、他人がどうつきあっていいかわからなくなる、ということもあるでしょう。

例えば、未来のためにお金を貯める、と、今楽しむことのみを考えてお金を使うという相矛盾するような考えを持っている場合はどうするか?そうすると、時にはお金を使わず、時にはお金を使う、というように行動に一貫性がなくなります。すると、お金は中途半端にしかたまらないし、周りの人、特に、家族はそれに対してどうふるまっていいかわからなくなります。

軸が混在している場合どうするか。まずは、相矛盾する軸が自分の中にあることを認識する。一番まずいのは、軸のうち片方だけが意識の上にあり、もう片方は無意識になっている場合。

そうすると、意識は一つの軸だけを追い求めているように感じられますが、気付かないうちに矛盾する行為をとってしまう、ということがあります。無意識といっても、なんとなく意識している、ということも多いので、そういう「なんとなく」のものを「明確」に意識して、そこを自分の中の考えのテーブルに乗せておく、ということが必要でしょう。

そのうえで、軸を整理して優先順位をつけていく。必要に応じて、他の軸と折り合いを付ける。つまり、新しい軸を作ることにより、そのもとでの一貫性を追求していく、ということになります。そうすると、一貫性が失われる、ということはなくなります。

例えば、お金の使い方であれば、普段は倹約してお金を貯めるが、ボーナスがでたときとか特別な時はお金を使ってもよいことにする。といった感じ。ただ、この場合は、一つの軸を追いかけるのと比べ、成果がでにくくなることと、外から見た時に若干わかりにくくなってしまう、ということです。

自分の考え方の軸、きちんと持つことが大切です。なんとなく、持っている人は多いと思いますが、明確に持っておくと判断基準が明確になり、行動に一貫性が生れます。行動に一貫性がある人は、周りの人にも尊敬されやすくなるので、軸を持つ、ということを意識されるといいでしょう。

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