上に立つと、売上が伸び悩んでいること、や、業務が不効率に行われているところが目につくと思います。両方とも、いずれかはテコ入れしないといけないのですが、ここには順序があります。今回は、そんなことをば。
答えは、売上を上げることから始めてそれが効をそうしてから業務効率化に取り組むということです。
業務効率化を先にするのはなぜいけないか、というと、効率化させた先が不透明だから、ということです。業務の効率化を達成し、適切に業務が回るようになり、従業員の時間が浮くことができました。じゃあ、浮いた時間どうするんですか、という問題が出てきてしまいます。そこで、やることが作れればいいのですが、作れないと従業員の手待ち時間が発生してしまいますよね。だいたいは、業務量とキャパシティーは均衡していたりすると、業務量が減ると手待ちが出てくることもあります。
逆に売上からあげると、売上の増加により業務量そのものが増えてきます。そうなると、従業員のキャパシティーを業務量が超え始めてきます。その時に、業務の効率化をすると、ちょうどいい水準に業務量とキャパシティーが釣り合ってくるわけです。ですが、売上の増加により業務量が増え過ぎてしまうと業務効率化どころの騒ぎではなくなってしまうので、ある程度、売上の増加が見え始めてから業務効率化に取り組むといいでしょう。
それともう一つ、売上増加と業務効率化、どちらが時間がかかるのか、という論点もあります。一般的には、売上増加の方が時間がかかります。その背景としては、施策と効果の間に不確実というのが存在する、例えば、広告を打ったからじゃあ売上が増えますか、、というとそうではない。それと、売上をあげる前提として商品の認知をしてもらう、というステップがあり、それも時間がかかる要因となります。業務効率化の方は実行して、慣れてくれば、効果は出てくるので、不確実性は少なく、時間も売上をあげるほどはかからない、となります。
当たり前と言えば当たり前ですが、なぜ、今回この話を取り上げたのか、どうしても、上に立つ人は業務効率化に目がいきガチなのです。売上を伸ばすのは不確実性が高く、あと、他者との関わりなので、躊躇しがち。逆に、中にいれば中にいるほど、業務フローは目につきやすく、相手も自分の部下なので言いやすいということがあります。そうならないように、「まずは売上を伸ばす」ということを意識するといいのかな、、と思います。
ということで、例外もあるとは思いますが、まずは売上を増やす、ということを念頭に置いておければと思います。例外については、別途、考えてみたいと思います。