あえて完璧は目指さない、、ということも大切

完璧、という言葉、甘美なものでついやはりめざしたくなるものです。ですが、完璧を目指すのはあまりにも大変で、時としてほどほどでいい場合もあるでしょう。もちろん、医療とかそういうことは別かもしれませんが、一般的な仕事や日常であれば、完璧を目指さない、ということも大切な考え方だと思います。

完璧を目指すのは負担がかかるのです。最初の60点、70点までくらいまでは割とスーッと行きます。ですが、それを80点、90点、95点、99点まで詰めていく、のは、結構、大変です。本当に微細なところまで確認して、問題は潰さないといけない。かなり高いスコアまで来ると、問題を特定するところから大変だったりします。

会計事務所業務を例にとれば、すべての取引の証憑を確認する。すべての経費について事業性を確かめる、金額の大小や多寡を気にせず、グリグリ、検討していく、ということになります。そこまですべきなのかもしれないですが、なかなか、そこまではできないものです。

逆に、そこまで完璧にしてもどこまで価値があるのか、ということになります。実は、「そんなに時間をかけてそこまでやらなくてもいいよ。」と思っているかもしれません。

先の例を敷衍すれば、じゃあ、たとえば、売上10億円くらいの会社があったとして、1万円くらいの誤りがあった時に、それにどこまでの問題があるのか、ということです。そこに悪しき意図があれば別ですが、単純なミスであったとして、そこまで問題視されるのか、、ということです。それぐらいいいじゃんって、思いませんか。

つまり、完璧を目指すためのコストとそこから得られる便益を天秤にかけて、どこまで完璧を期すか、ということを判断していくことがあるわけです。重要性を勘案する、ということですね。もちろん、状況によっては完璧を期さないといけない場合もあるし、どこまでであれば許容されるか、ということを考えないといけないのですけどね。

まあ、こう書かれてみると当たり前と言えば当たり前ですが、どうしても無意識的に完璧を目指してしまい、コストをかけすぎてしまうことも往々にしてあるので、少しまとめてみました。

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