収入が増えたときにこそ、支出のコントロールを強めることが必要

事業でも生活でも、収入が増える、ということ、往々にしてあると思います。そういう時こそ、きちんとお金の使い方を考えることが必要です。お金があるんだからその分使えばいいじゃん、とはならないのが、難しいところです。

収入が増える、手持ちのお金が増える、と、つい、気が大きくなって、お金使ってしまいますよね。ないときは、結局、上限があるので支出を適切に管理しないといけない、ということで、結構、コントロールは効いているのです。ですが、増えると、上限がなくなり、グダグダになりやすい。

さらに追い討ちをかけるように、日本には(日本でなくてもですが)税金というものがあります。事業をしていると、税金で取られるくらいなら、、ということで経費を作る、ことも儲かると支出を増やす要因になります。

ただ、世の中とは難しいもので、いつまでもその収入が続くわけではないし、また、一時的にお金が入ってきた場合(例えば、相続や宝くじ)は、なくなってしまうことが出てきます。そういうときに、生活水準や支出水準が上がっていると、かえって生活が苦しくなってしまう、とこうなります。かつて、成功した人が脱落してしまうのは、こういうメカニズムがあるからだ、と考えられます。

こういう場合、3つの方法があります。一つは貯める、ということ。もうかった分は使わない、ということをしていけば、お金は貯まります。この貯まったお金こそが、収入が減った時や何かあったときに自分を守ってくれますし、セイフティーネットとしては安心感をもたらしてくれます。特に固定費を上げてしまう(個人であれば生活水準)と、将来収入が減ったときに苦しくなるので、注意ですね。

もう1点は、使い方を学び考える、ということです。慌てて使わない。どうやって使ったら最適なのか、どうやって無駄使いを防ぐか、ということです。確かにお金というものは使うためにある、というのも真実なので、使うことは当然大切なのですが、お金を使う、という行為は結構難しいのです。投資してお金が回るようにしておけばいい、といっても、じゃあ、何に投資をすべきかは慎重に学び情報を集め決めるべきもので、そこを手を抜いてしまうと、詐欺師の餌食になってしまいます。

最後は、借りているお金は返してしまう、ということもあると思います。もちろん、銀行との契約や関係性だと返せない時もあるので、それは別です。可能であれば、お金を返せば、その分、支出義務はへり、身軽になれます。また、お金を借りていると利息が発生するので、それが減るのは事業や個人にとって、決して悪いことではないはずです。

ということで、収入が増えた時こそ、お金の使い方を考えることが必要です。これを間違えると、せっかく、収入が増えたり、資産が増えたりしても、トータルで見た時の人生の幸福度は下がってしまうので気をつけたいものです。

ビジネス