マインドセットの持ち方で生き方、成果が変わる、と言われます。会社員として持つべきマインドはどんなものがあるでしょうか。見聞きしたことを含め、自分の持っている考えを少し共有します。
健全な出世欲
出世、どちらかというとあまりいい言葉のようにとらえられていません。とはいえ、会社員であればそこを目指すべきでしょう。組織の上に登ることにより、収入はもちろんできる仕事の大きさ、幅も増えていきます。会社の上に行った方が、取引先/会社の人間からも尊敬の目で見られることが多くなり、人間関係の幅も広がるでしょう。出世を一つの目標にすることにより、日常業務における方向性がある程度明確になるとともに、モチベーションになります。
ここで、「健全」というところがポイントで、出世に執着するあまり、人間関係をおろそかにしたり、倫理的でない行動をとる、と後で災いとして戻ってきます。心もすさんで、幸せから遠ざかるのかな、というところでしょうか。また出世だけが目的になるとそれが達成できなかった場合のダメージが大きくなるので他の目標やできなかった時のコンティンジェンシー（心構えも含む）をもっていることも必要でしょう。
自分の方向性への意識と目の前の業務への集中
自分がどういう方向性でいたいか、ということについてはイメージを持っておくことが必要です。会社にいると、どうしても日常業務に忙殺されてしまい、気付くと自分がどこにすすみたいかを忘れがちです。そのため、ある程度は将来に対するイメージを持っておくことが必要でしょう。そして、それを明確に表現しておくと、周りの人も気をかけていて、うまくそこにいきつくことが、ままあります。ただ、そうはいかないこともあるので、場合によっては部門異動、転職ということを考える必要もありますが。
それとともに、目の前の業務に集中することは大切です。目の前の仕事をきちんとやることにより仕事の能力がついてくるとともに、周囲からの信頼も徐々に高まってきます。逆に、「これは俺がすべき仕事ではない。」「こんなことをやる必要があるのか。」と思って手を抜いたりすると、力もつかず、信頼はほぼゼロになります。この状態だと、会社がチャンスを与えることはほとんどないでしょう。
嵐の中でも時はたつ
会社員としていると、時折、理不尽としか思えないような目に合うことがあります。厳しいジョブやお客さんに配属される、相性の悪い人が上司や部下になる、自分に向いていない仕事をさせられる、ということがあります。ただ、いつまでもそんな状況が続くことはない、です。実は。人間関係であれば配属の変更はあるし、仕事やお客さんであれば終了する、はずされるということもあるでしょう。自分自身の能力があがり問題に対処できるようになるといったこともあるでしょう。辛い状況、というのは、ある程度辛抱することによりいずれは終わるもの、なので、辛いことは辛いのですが、時にはそれが終わることをじっと待つ、ということも必要かと。もちろん、どうしようもない場合は転職等々の手段を講じる方がいい場合もあります。
ちなみに「嵐の中でも時は立つ」、原点は「マクベス」、直接知ったのは「左遷の哲学」からです。自分の中では座右の銘として時折読み返しています。
補足
こちら、会社人として持つべきマインドセットとなります。もちろん、こういったマインドを持つことについてどうだかな～、と思う人もいることでしょう。また、個人で事業をする場合には、当然にこれとは異なるマインドセットとなるはずです。自分自身は個人で働いた経験は今のところないので、これについて議論することはできません。これについては、友人の中村さんが個人で事業をする上でのマインドセット及び具体的な技術論についてセミナーをしたり、解説をしたりしています。興味のある方は以下も合わせてご確認いただけると、と思います。
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