会社人として持つべきマインドセット (5)~仕事キャリア編その2

会社人としてのマインドセット、前回は業務遂行編でした。今回は、仕事キャリア編、ここでその2としたのは、こちらで書ききれなかったことを若干書いてみます。

短期的な評価より長期的な成長を

先には、会社人としてのマインドセットとして、「健全な出世欲」が必要、と書きました。ここでいいたいのは、長期的な方向性であり、短期的な評価にこだわる、ということではありません。短期、だいたい1年を想定していただければ、と思います。つまり、多くの組織は1年をサイクルとして評価しそこで昇進や昇給が決まります。

ここで、短期的な評価はその人の能力の他、上司との相性、仕事との相性、仕事の組織内における重要性、会社・社会の経済状況等等様々な要因に影響されます。また、他者との比較、といった面もあるので、必ずしもすっといい評価が得られるとは限りません。ここで、短期的な評価にこだわりすぎると、昇進しようとしようと思うと視野が短絡的になったり、昇進できないとなるとふてくされたりしてしまいます。そうなると、長期的な成長はおろか短期的な評価にも影響を及ぼします。

多少、短期的な評価はあまり良くなくとも、そこは一喜一憂せず、目の前の仕事を地道に遂行していくことは必要です。そうすることにより、自分自身の能力がつくのみならず、他者からの評価もつき、長い目でみれば順繰りと出世していくことでしょう。

時には立ち止まってみる

今の仕事を続けることも大切です。ですが、たまには、他の選択肢を考えて、軽く実行に移してみましょう。今の仕事に勤める、ということ以外に色々と選択肢があると思います。例えば、部門異動、転職、起業など、色々とありますよね。時には、こういったことにも少し考えを巡らせて、情報収集等をしてみるといいと思います。転職であれば、エージェントに登録する、履歴書/職務経歴書を作成する、実際に応募する、ということがあります。

こういったことをしてみると、将来に対する一定の選択肢/洞察を得ることができます。例えば、それを機に別の部門、別の会社に移ることがあるかもしれません。それとは、逆に、そういった活動を通して、今の部門、会社の良さがわかる、といったことがあるでしょう。そうしたら、活動を打ち切って、今の仕事に専念する、これも一つのキャリアですよね。

このように一回立ち止まって自分の方向性を考え実際に手を動かしてみる、そのことによって自分の進むべき道について方向性が見えてきました。

時には流されてみることも

自分がそれほど強く意図せずに別の部門、会社に行く機会があるでしょう。それは、選択肢、という形で現れることもあるし、強制的な異動ということもあるでしょう。もしくは、自分の会社がつぶれてしまう、ということもあるかもしれませんよね。そういった場合、不安に思わず、その波に流されてみる、ということも大切でしょう。そうすることにより、新しいキャリアが始まり、実はそれは自分が予想していたよりいい未来が待っているかもしれませんよね。そういったこともあるので、前の部門、会社にこだわらず、その場その場で努力していくことが求められます。また、「誘い」という形で来たらそれに乗る、というのも手ですよね。

まとめ

キャリアの考え方、色々あります。短期的な評価よりは長期的な成長を志向する、そして、時には自分から動き、時には時流に流されてみる。そうすることにより会社人としてのキャリアは徐々に形成されてきます。どのようなキャリアをとるにしろ、その場その場でがんばってみる、ということが必要でしょう。

ビジネス