かつさんのお金の教科書2〜お金はセイフティーネットである

人はなぜお金を貯める必要があるのか。一つは、目的達成のための手段として、ということを前回、書き記したかと思います。今回は、もう一つのテーマである、お金はセイフティーネットである、ということから。

地獄の沙汰も金次第、つまり、何かしら不運や不幸があったとしてもお金があればしのぐことができる、ということありますよね。

例えば、不幸にして仕事を失ってしまった、、、という場合。もし、その時1ヶ月分の生活費しかなければどうなるでしょう。その場合、生活のためにすぐに仕事を見つける必要があります。もしかしたら、その時には、条件の悪い、自分に向いていない、そんな仕事しか残っていないかもしれない。仕事につければいいのですが、最悪、仕事につけないと借金したり、生活ができなくなったり、するかもしれない、ですよね。

ですが、逆に1年くらい働かずにすむくらいのお金があったらどうでしょう?すぐに、働く、必要はない、でしょう。2〜3ヶ月くらいは仕事をせずにのんびりしてもいいかもしれない。もしくは、専門学校や資格取得等のスキルアップをはかりそこから新しい職を得ることも可能かもしれない。焦らずに仕事探しができるので、より自分にあった時仕事につけるかもしれない、ということもあるでしょう。

これに限らず、災害、事故、離別、死別、等あった時に、お金があれば、そこからの損害を緩和したり復旧することがしやすくなる、ということはあるでしょうよ。もちろん、金があっても、回復できないこともあります。ですが、ないよりは緩和できる幅が大きくはなるはずです。

あとは、保険に入るという手もあります。ただ、保険の欠点としては特定のリスクにしか備えられない、ことと、リスクが実現しないと、何も手元に残らない、ということがあります。お金であれば、貯めておけば、幅広なリスクに備えられること、リスクが発現しない場合にはそのまま転用できる、というメリットがあります。

ということで、お金はセイフティーネットになりうるので、ある程度は確保しておきたいところでしょう。ですが、そればかりでも、今の生活に困窮をきたしたり、十分な自己投資ができなかったり、生活が楽しくない、とそれはそれで問題です。なので、どの程度を備えとして貯めておくか、もしくは使うのか、基準を明確にしておきたいところであります。

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