公認会計士の合格はゴールではなくスタートですよ!

昨日は公認会計士試験の合格発表日でした。それにちなんで、合格の意義について少し記してみます。

「仕事をする」ということ自体が大変なこと

仕事をする、ということは資格を取る、とは違った意味での大変さがあります。特に、公認会計士を目指す人は在学中から勉強し、社会人経験がなく公認会計士試験に合格し、そこから働く、という人も多いです。そういう人たちにとっては、仕事をする、ということはやっぱり大変だったりもします。

特に、公認会計士としての仕事と、資格試験の勉強との違いは、例えば人間関係の難しさがあります。勉強している時は、ある意味自分との闘いなので、コミュニケーションとか人間関係を考える必要はあまりありません。しかしながら、例えば、監査の現場に出れば、チームの一員として主査の指示に服す必要があること、お客さんと相対すること、等コミュニケーションを取るということが必要となってきます。一人もくもくと勉強に専念してきた人にとっての適切なコミュニケーションをとる、というが、苦痛を感じる人も多いことでしょう(僕もそうでした。今でもコミュニケーションは苦手です。。。)。

現場の状況は勉強では学べない

監査の現場、実際に出てみると勉強していないことの連続です。例えば、契約書、請求書一つとっても、最初のうちはどうやって見たらいいかわからなかったりします。また、監査で使うシステムも、最初のうちは使い方がよくわからない。さらには、前期の監査調書を見て、その通りに監査手続を実施しても、「なぜか」、怒られてしまうこともあったりします(これ、最初のうちはかなり理不尽に感じます)。お客さんの業務の内容、業務の流れを始めて、、。

というように、現場で出ないとわからないことも多く、最初のうちはちんぷんかんぷんだったりします。当面は結構大変だったりもします。

プロとして勉強し続けなければならない

上記の2つは、仕事をはじめたばかりのことですが、ここでの内容は割と長期的なことです。それは、プロとして、勉強は一生続く、ということ。

公認会計士は会計基準、監査基準、税法、会社法等々様々な基準、法令を取り扱います。これらは一度学んだら、それっきり、というわけではなく、日々変わっていくものであるため、これについていかなければなりません。また、担当クライアントの業界の理解、業界特有の規制、税制、会計処理についても学ばないといけません。シニアアソシエイト、マネージャーと昇進するにつれ、コーチング/マネジメントといった知識も求められてきます。

また、自分がやりたいことのためにも勉強が必要となります。例えば税務に転向したい、ということであれば、深く税務を勉強することが必要です。海外で仕事をしたければ、英語はかかせません。独立したいのであれば、商売や営業の方法も知るべきかもしれません。

このように、資格をとっても勉強からは逃れることはできません。むしろ、資格をとってから最初の1年はキャッチアップのため、更に勉強を続ける必要があります。

まとめ

ここまで、若干、厳しめなことを書いてきました。合格しても勉強は続くのかよ、、と思うひともいるでしょう。これらについては、誰もが通る道なので、乗り越えることができます。私もまだまだ未熟人ですが、頑張っていきたいと思います。

会計/税務/監査