谷中根津千駄木、略して谷根千、実はこの３つの地区は同じ行政区に属しているわけではありません。そのため、よく見てみると行政の違いを感じることができて、なんとなく面白いです。今回は、そんなちょっとした小咄を紹介します。

具体的には、谷中は台東区、根津千駄木は文京区に属しています。とはいえ、この3つの地区は隣接しているので、この3つの地区は区境にあるということができます。

もともと、谷根千、という言葉は行政主導で出てきた言葉ではないようです。もう、10年くらい前になるでしょうか、このあたりに住む3人の女性の方が執筆、編集していた雑誌（というか小冊子）です。その時、雑誌のタイトルが「谷根千」といい、それがこのあたりの地名の略称として定着してしまったようです。

ベスト・オブ・谷根千―町のアーカイヴス

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谷根千工房 亜紀書房 2009-02-03

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行政区が違う、ということで、谷根千という地域を取り扱う、行政のイベントは通常ありません。例えば、下町まつり、というのが毎年あるのですが、確かこれは対象が根津と千駄木になっていて、谷中は入っていません。とか、観光案内所は谷中の案内はあるものの、根津千駄木の案内はなく、その代り、上野や浅草の案内があったりしたこともあります（最近、ここには行っていないのですが、実際はどうなんでしょうね）。