時には、問題は発生した時に対処したほうが吉

なんとく、このままではまずいのでは、とか、こうなると問題だよな〜、と感じる時ありますよね。そう、問題はまだ出現していないが、現れそうな状況の時。そんな時は、すぐに手を出さずに、じっと待ったほうがいい場合があります。

一般的には、問題が発生する前に、可能性を洗い出し、全て潰す、ということがリスク管理上、望ましい、と考えられます。確かに、一度問題が発生すると色々と面倒なことになりますからね。問題が起こる前に事前に予防してしまう、それができれば楽です。

ただ、実は、予防措置、なかなか難しいこともあります。まず、予防することそのものに労力がかかります。特に、組織の場合は一人の人が問題の可能性を認識していても、他の人が気づいていないと、それを気づかせて動かすのは結構骨が折れる作業だったりします。人によっては、「起きてから対応すればいいじゃない。」ということもありますよね。

ということで、問題は発生してから対処する、ということが方法として持ち上がってきます。組織の場合でも個人の場合でも、問題が起こればそこにフォーカスします。問題の程度が大きければ大きいほどに、人の注意はそこに向きますよね。注意をそこに向けば、人を動かしやすくなる、ということはあります。それとともに、問題の発生は多かれ少なかれ組織の秩序を揺るがす面があるので、自分の変えたい方向に組織を変えることも可能でしょう。

ここで注意点が。まずは顕在した時の問題の大きさ。とても大きく、発生した時、組織や個人の存続を揺るがすような状況になると困ります。ですから、顕在した時の影響は慎重に検討することが必要です。それと、問題が長期間あるとさらに大きくなります。発生した時の解決策をあらかじめ検討しておいたり、問題が発生しそうな状況を常時ウォッチすることが必要でしょう。

ということで、問題によっては顕在化してから対応するということもあります。まあ、問題が顕在化しないこともありますし。問題によって組織を変えるもこともできたりするので、問題を過度に恐れず適切に対応していきたいものですね。

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