謙遜をすることの落とし穴

謙遜、日本文化の中では、美徳とされています。確かに、自己主張が激しい人どうしだと大変ですよね。とはいえ、謙遜、いいことばかりではないのです。今回はそんなことをば。

謙遜、というのは、自分を下にすることです。謙遜すると、人も聞いていますが、自分も謙遜の言葉を聞いています。そうすると、自分の耳で聞いたことがそのまま自己認識につながり、自分を下に見てしまいます。そうすると、自分に対していまいち、自信がもてなくなってしまいます。ちょっと、話が飛躍するかもしれませんが、日本人に自信のない人が多いのは、謙遜するという文化にもあるかもしれません。

あと、対人関係についていうと、謙遜すると、相手の誉め言葉をうまく受け止めれなくなります。謙遜しながら、その言葉を否定してしまうので。そうすると、自分にとっても自己評価をあげることができないですし、先方も自分の言葉を受け入れてもらえないので、「なんだかなー」という気分になってしまいます。

また、自分に自信がないと、交渉事とかもめごとのときに不利になります。冷静に言い返さないといけないところ、つい、相手の言葉を重く受け止めてしまい、自分が主張すべきことがきちんと言えなることが多いです。

謙遜は美徳ではありますが、気を付けないと、自己評価を下げ、自信を失うことにつながります。そのデメリットを理解したうえで、うまく、謙遜を活用し、コミュニケーションをスムーズにしつつ、自己評価をいたずらに下げないようにしたいですね。

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