信じることの強さと危なさと

なにかを信じる、ということ、最近ではあまりないかもしれません。ただ、信じるということには、いいこともあり、悪いこともあります。それについて今回は考えてみます。

信じる、というのは、宗教だけではありません。学校の教えだったり、所属している会社の在り方、または、誰かの言説であったり、自分が持っている方法であったり、様々なものが信じることの対象となります。

信じることの強さ、それは、迷いなく疑いなくそのことに対して力を注げること。これは、逆のことを考えればわかります。「これ、大丈夫かな~。」と不安に思っていると、素直にそのことに従えなくなります。つまり、おっかなびっくり進めたり、自分の考えを混ぜたりするので、結局うまくいかない。ですが、そのことを信じていれば、素直に100%の力を注げるので、うまくいく可能性が大きくなります。

さらに、懐疑が強くなると、進捗ごとに確認する手続きを入れていくので、それにもエネルギーがとられる。これも、信じることができればいらない労力です。

他方、信じることの怖さはなにか、というと、自分自身がその対象にコントロールされてしまうこと。つまり、周囲から見てどんなにおかしなことをしていても、また、時に社会正義に反したとしても、信じていればその方向に突っ走てしまいます。つまり、いつの間にか自分自身の精神および行動のコントロールを失ってしまう可能性もあります。これを悪用したのが、いわゆる新興宗教であり、詐欺であります。

というわけで、信じることにより、大きな推進力を生み出すことができます。それと同時に、どこに飛んでいくかわからない、という怖さもあるでしょう。そのため、信じることにより生じる力を適切な方向に向けていく、ということは大切なことになってくるでしょう。

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