事業はみだりに拡大をさせないことが肝要

事業を始めた時は、どうしても大きくさせたい、という想いがあります。ただ、そこには、一つ落とし穴があります。今回はそんなことをば。

まず、事業をいちどきに大きくさせると、負担が大きくなる。例えば、半年が売上が2倍になる、ということを考えてみましょう。それに対応するだけのキャパシティを確保することが大変になります。たとえば、材料、設備、敷地、スタッフが増大する事業についていくのがとても大変になります。また、事業の拡大時は新規の設備投資や採用でどんどん資金が出ていき資金繰りも大変です。

また、いったん、拡大させた事業を縮小させるのはもっと難しい。ひとたび人を雇えば解雇するのは非常に困難。また、借入を起こして設備投資なんかをしてしまうと、うまくいかないからやめた、というわけにはいかない。なぜなら、投資した設備や借入の処理をつけないといけないから。そうなると、いったん、拡大に舵を切ると軟着陸や減速が難しくなってしまいます。

特に、人は事業を始めるときはいきようようとしていて、高揚感に満ち溢れているので、どんどんと前に進めます。逆に、うまくいかないと、仲たがい、もめごとが起こり、これを収拾させるのは大変です。人によっては、撤退したいし、逆に前に進めたい人もいて揉めます。うまく別れられるシチュエーションがあればいいのですが、そうでないと結構しんどいです。

なので、事業は急拡大させず、徐々に膨らませていく、そういうこと大切です。場合によっては、注文や依頼を断るとか、値段を上げる、ということもあるかもしれません。やっぱり、事業を始めた以上大きくしたいし、時にはエイッと賭けに出ることも必要でしょうが、それと同時に慎重な心も持っていたいものです。

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