友達と事業を一緒にすることの難しさとその背景

よく、意気投合して「共同で事業をやろう」、「一緒に会社をやろう」という感じで事業を始めがちです。ですが、ここにはいくつかの落とし穴があります。特に、取引として部分的ならまだしも「一緒に」となると、それが顕著に現れます。今回はそんなことをば。

まずは、上下関係をどう作っていくか、ということです。これは、事業をして人を雇う場合と比べるとわかりやすいと思います。人を雇う場合は、雇う側と雇われる側で上下関係は明確です。友達同士だと、元々が友達で一緒に始めている、出資も等分となりやすく、そうなると、上下関係が不明確になりがちです。だと、意見が割れた時の最終決定や、責任の所在が不明確になりやすく、この辺りから不協和音が発生しがちです。

もう一つは、お互いの甘えです。上下関係ができたとしても、甘えが残っていると、それが崩壊しやすいのです。甘え、というのは、お互いに対する期待が高く噛み合っていない、という状態になります。具体的には、上に立つ方は、組織のために尽くしてほしい、とか、きちんとやらないと示しがつかないと思いがちです。逆に下に立つ方は、そんなに厳しく言わなくても、とか、もう少し大目に見てよ、とか思いがちです。第三者同士であれば、もう少し相手の身に立つのですが、友達だと甘えが先に来てしまい、相手に過度な期待をしがちなのです。その結果、そこに齟齬がしょうじ関係が崩壊していくことになります。

あとは、上記が満たせても、時の経過とともに方向性がずれてくることがあります。一部の人は、どんどんビジネスを拡大させていきたい、と思い、もう片方は、ほどほどで無理せずにやろうよ、と思いがちです。拡大させたい方が、社長とか上位の職階になることが多いです。そこにずれが生じると、ほどほど派の方が、もうこれ以上やってられん、、、ということで、社長から離れてしまいます。そうすると、そして社長だけが残り、創業当初のメンバーは誰もいなくなった、ということがあります。

ということで、友達同士で事業を始めるのは結構難しい、と思います。じゃあ、どうすればいいか、というのは別に考えてみることにします。

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