会計事務所の業務も記帳代行から自計化へ流れが変わっていく

会計事務所が法人や個人事業主に対して、提供するサービスについては、記帳代行と自計化支援、という2つの種類があります。今後は、記帳代行よりむしろ自計化支援の方が優勢になるのでは、、と考えられます。今回は、そんなことをば。

大きな理由としては、テクノロジーの進化により入力業務がどんどん簡単になっていく、という背景があります。例えば、会計システムがインターネットバンクやクレジットカードの取引データを取り込めたり、紙の証憑からデータを読み取ったり、時として複式簿記のインターフェースを使っていなかったりとなり、入力そのものが簡単になっていくということがあります。なので、入力を人に頼らず自分でもできてしまう、ということなのです。

とはいえ、こうやって自動的に入力がされた場合、そこに不安が生じます。それは、自動で入力された取引が果たして本当に正しい状態で入力されているか、です。自動化されてしまっているので、それが正しいかどうかよくわからない、ということがあります。そこで、会計事務所の方でチェックして、その取引が適切に入力されていることを確認する。そうしたチェック等々が会計事務所の役割になってくると。

それと、もう一つ、記帳代行はスピーディーに月次決算を組むのが難しいのです。例えば、1ヶ月が終わり、会社の方で証憑類を整理し、会計事務所に渡します。そこから入力して、チェックすると結構な時間がかかってしまいます。ですが、証憑類を会社で整理し、それを会社の方で入力してしまった方が、数字自体は早めに上がってくる、ということになります。そうした方が、業績管理はしやすくなる、ということです。

ということで、今後は自計化支援の方が主流になってくる、ということがあります。ので、徐々にそちらに軸足を移していけるといいですね。

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