中間管理職の面白さと役割と

中間管理職、世の中ではあまりよく思われていません。上と下から挟み撃ちに合い、苦労している、そんな印象を保たれていることもあるでしょう。実は、この中間管理職には特有の面白さと役割があります。

中間管理職の面白さ、というのは、組織のダイナミクスとか人の気持ちがわかること。その前提として、中間管理職になっている人は、周りの人からの信頼をえている必要がありますが。割と、中間管理職だと、上の人や下の人の本音が聞けることが多いです。そうやって、本音を踏まえた上で、各人の言動や行動をみると、どうやって組織が動いているのか、が理解できます。これって、今後組織運営をしている立場になった時に役立つのですよねー。

そこから派生することとして、中間管理職に求められる役割は何か、、ということです。組織の上と下、それぞれの本音を聞いたことがある人であればわかるのですが、それが、どんなに離れているか、、ということです。まさに、親の心子知らず、子の心親知らず、というところでしょうか?そこの断絶を埋めることが中間管理職の明示されていない役割なのでは、、と思います。

具体的には、上の人の考えや意見を下に理解しやすいように砕いて伝える。上になればなるほど、言動が抽象的、言葉が少なくなり、伝わりにくくなります。そこをうまく補ってあげる。また、部下の考えをうまくまとめて上司に伝える、ということもあるでしょう。そうやって上下間の意識や考え方のズレを調整する、というは中間管理職として大切な役割です。

まあ、この間に立って仲立ちをする、ということは、中間管理職以外にもあって、その典型的なのが営業です。営業は製造やサービスの現場とお客さんとの間に立ちます。現場は現場、お客さんにはお客さんの考えがあって、時としてそこに断絶が生じることがあります。それぞれを考えや状況を汲み取って、お互いが納得するように調整することが必要でしょう。

ということで、中間管理職、組織の上と下をつなぐ大切な結節点です。中間管理職もプレイヤーとして働くことも求められつつも、やっぱり調整役としての働き、ということも大切です。

ビジネス