不安がちな人の適材適所

不安を感じやすいことは大切なことである、と書きました。それは組織の中でも実はそうだったりもします。じゃあ、組織の中における不安がちな人の居所はどこらへんか考えてみました。

悪いのですが、トップは難しいのでは、、と思いました。トップというのは、決断をするということが大きな仕事です。不安がちな人は、将来の不確実性に弱く、決断すること、特に積極的にリスクをとるような決断は難しいです。あと、トップは泰然自若、多少、不安を感じることがあってもそれを表に出さないことが必要です。不安を感じがちな人は不安が表情や言動に出てしまい、周囲にもそれが伝染したり軽んじられたりしてしまうこともあるでしょう。不安がちな人に一番上に立つのは結構、厳しいかな、、と思います。

じゃあ、ナンバー2だったらどうか、というと、実は結構向いているような気がします。リスク感受性が高い、ということで、将来のリスク要因の把握やそれに対して対策を打つのも得意です。特にトップが鷹揚な人だったり、リスクをとりがちな人の場合、ナンバー2のリスク回避的な諫めや助言がいい感じの歯止めになります。さらに、最終決断はトップにゆだねられるので、ナンバー2としては決断をする負担が小さくなります。まあ、鷹揚なトップがアクセルだとすると、不安がちなナンバー2はブレーキになりそうです。

これまでは、トップとナンバー2という対比でしてきましたが、もちろん、不安がちな人の活躍の場はそれだけではありません。管理部門、特にリスク管理だと、リスクをつぶしていくということが求められます。リスクを見つけてそれに対処する、というのは不安がちな人が力を出しやすい場だ、と思います。

不安がちな人は、そのことをプラスに思わず、自分を責めてしまうことは多いです。ですが、不安がちな人だからこそ求められる役割もあるので、それを苦にする必要はないのかな、、と思います。

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