経営者の役割は健全な危機感を煽り続けることである

経営者の役割、というのはいくつかあると思います。そのうちの一つが健全な危機感を煽り続ける、といことでしょう。具体的にどういうことか考えてみます。

健全な危機感とは何か?危機感というのは、「危機が迫っているという緊張した感じや不安な感じ」ということを指します。これは、辞書とかで調べると出ています。じゃあ、そこに健全とつくとどういう意味になるか、というと、程よい感じの危機感を持つ、ということになります。

もう少し具体的にいうと、従業員の人、というのは、日常業務に没頭しているということもあり、先が見えなく、同じような状況がこのまま続く、と思いがちです。そうなると、同じように業務を続けて行きたい、という慣性の法則にハマりがち。ただ、実際は世の中はどんどん変わっているので、それに対応しないといけないのにそれに抵抗してしまう、ということがあります。

逆に、危機感が高くなりすぎる、というのも困りもの。危機感が高くなりすぎると、「うちの会社はもうやばいのではないか」「早くここから逃げ出して別の職場で働こう」となりがち。実際に、従業員が退職し始めると、それはそれで苦しいことになります。経験のある従業員の補充は難しく、深刻な危機感を醸し出してしまう、というのはそれはそれでまずい、としたもの。

じゃあ、どういう危機感を持って貰えばいいかというと、「このままいくとまずいが、頑張ればいい方向にいける」ということでしょうか?つまり、現状が続くことへの危機感と方向変換した時の明るい未来が見える、これが健全な危機感、ということです。

そして、経営者はあらゆる手段を使い、継続的に、かつ、押し付けがましくないように、この健全な危機感を煽り続けるのがいいでしょう。

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