ものを持ちつつも、執着は持たないことが最も強い

やっぱり、お金にしろ、人間関係にしろ、権力にしろ、持てば持つほど、磐石になると思われがちです。ですが、必ずしも、そうではなく、持つと弱くなってしまう面もあります。今回はそんなことをば。

実は、ものを持てば持つほど、失うことが怖くなってしまうのです。怖さのあまり、不安になり精神的な負担を感じたり、守り過ぎてしまったり、猜疑心が強くなってしまったりするわけです。つまり、一度積み上げてしまうと、それがなくなってしまうことに不安を感じるわけです。

例えば、裸一貫かり成り上がり、1億円くらいの財産を作り、9000万円減って結局1000万円が残った、というとどうでしょう。客観的に見ると、1000万円残っているわけで、大成功の部類に入るのでしょうが、9000万円失ったことが大きなマイナスと感じられます。一旦、下がると上がるイメージが持てなくなってしまうことになります。

ですが、そこに執着を持たない、というはどうでしょう。そうすると、守りに入らないで済む、わけです。そうすると、自分の持った財産や力を前向きなことに使っていける。交渉をするときも、失いたくない前提で交渉するのと、失ってもいい前提で交渉するのでは、交渉力が異なります。失ってもいい、と思えば、かなり強気に自分の思うように交渉できますよね。

物事、守りに入るより攻めたほうがいい、という場合もあります。でも、失う恐怖が大きいと、つい守ってしまう。なので、執着がなければ素直に攻めれる。さらに、ものはあるため、それを使っていけば、ものがなく執着もない人より、より望む成果が得やすい、ということがあります。ですので、結論としては、ものを持ちつつそれに執着しない人が最も強い、ということになります。

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