「お客様は神様」という思考に潜む3つの罠

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「お客さまは神様である。」、この言葉、商売の基本であり、商売人であれば心しておくべき言葉かと思います。一方で、この言葉にはいくつかの落とし穴があるので、今回はそんなことを考えてみます。

まずは、必要以上にお客様に尽くしてしまうもの。商売をやっている以上は、「お客様に価値を与える。」という視点は必要不可欠です。また、どう尽くすかを考えることにより、サービスがよくなってきた、ということ言えるでしょう。

ですが、一方でお客様の要求にこたえすぎて疲弊してしまう、ということもあります。そして、力尽きてしまう、ということも往々にしてあるようです。そういったことを避けるためにも、ある一定のブレーキや限度を持つことが必要かと思います。

さらに、「お客様は神様である。」という言葉を、仕入先や下請けに適用すると、そういった方々との関係が悪化する一因となります。つまり、自分が金を払っているんだから、言うことを聞くべきだ、という思考に陥り、態度が自然と偉そうになってしまいます。

仕入先や下請けの人たちも商売なのである程度は我慢して付き合いますが、内心ではおもしろくない、という気持ちを持つことも多いでしょう。こういう、心情だと、仕入先や下請けの人の気持ちが離れ、場合によっては仕事を受けてくれなくなってしまう、ということもあるでしょう。

神は神でも貧乏神みたいな客もいます。例えば、他のお客さんに絡んだり、クレーマーとしてお店に文句をいったり。そういった、お客さんに尽くしてしまうと、他の本来大切にすべきお客様に手がかけられなくなってしまい、やがていいお客さんはいなくなってしまいます。なので、貧乏神の方々にはお引き取り願う勇気、というのも必要でしょう。

というわけで、お客様は神である、商売人として持つべき心得ではありますが、落とし穴もあるのでそれにはハマらないようくれぐれも気を付けたいもの。自分としては、売り手になっても買い手になっても、相手とはビジネスパートナーとして敬意をはらいつつも対等な立場で付き合えれば、と考えます。

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