戦略的に「怒る」ことの意義と方法論

一般的には「怒ること」はマイナスのこととされています。ただ、タイ人的な問題解決の手段として、「怒る」という手段をとる必要もあります。その時のタイミングと方法について考えてみました。

怒ることにより、相手に強く自分の意向や考えを印象付けたり、もしくは、相手の考えや行動を変える、ことができたりします。通常、怒ればそれに対してなんらかの反応をするので、その反応をある程度読んで、自分の思う方向にもっていく、ということでしょうか。子供や部下を怒ることにより、行動を改めさせたり、交渉の時に怒ることにより相手から譲歩を引き出したりすることもできます。全く持って怒らない、となると、相手になめられてしまう、ということも時として怒ることが必要なこともあります。

コツとして、まずは、理性で怒ること。「ここは怒ったほうがいいだろう」とか、「こうやって怒ったほうがより相手に対する印象が強くなるはず」ということを考えて、時としてシミュレーションをしてから怒る、ということです。感情に任せて怒るのではなく、どう怒ったら効果的か、を考えてから怒る、ということです。

次は、怒る頻度は少なめに。怒ってばかりだと、相手も慣れてしまい、効果が無くなる恐れがあります。また、部下なんかだと、怒られてばかりだと、精神的に追い込まれてしまい、メンタルがやられてしまう可能性があります。そうなると、パワハラ扱いされてしまう可能性もあるでしょう。やっぱり、怒る、というのは切り札的なところがあり、それをしょっちゅう使うと弊害のほうが大きい、となってしまいます。

更には、簡潔に短くがいいでしょう。怒られること好きな人、いません。嫌なことを延々と繰り返すとこれまた飽きてしまうか、精神的にしんどくなります。以前、前職で1時間とか延々と怒られ続けたことがあるのですが、うんざりしたり、次の予定が気になって怒られていることが実に入りません。やっぱり、長く怒るより、バシッと、短いほうが怒ることのマイナスは少ないでしょう。

ということで、戦略的怒りについて今回は検討してみました。時として、必要なことではあるので、使い方に気をつけつつ、うまく活用してみてください。

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