その行為、先送りする必要がありますか?

人は、自分の得意なことはさっさとやるのですが、苦手なこと、気が重たいことは先延ばしする傾向があります。今回は、自分の過去の経験を踏まえて、先延ばしについて考えてみましょう。

これは、東京で勤務していた時の事。その時の上司から、とあることを得意先の担当者と折衝することを指示されます。それも、メールではなく、電話で丁寧に話をしろと。私のほうとしては、先方の担当者が僕よりずっと年上で、若干苦手意識があったので、なんとなく気重でした。なので、つい、「では、後で電話しておきますね。」と言って、話を終わらそうとしたときのこと。

その上司から出た言葉が「後回しにするメリットはなに?特になければ今電話しなよ。」という言葉です。

その時はまさに虚を突かれた、というところでしょうか。気が重たいことがあると、つい、先送りしてしまう、のですが、よくよく考えてみると、先送りするメリットはそんなにはありません。むしろ、解決が遅れ、どんどんスケジュールが後にずれ込んでしまったり、やるべきことを抱えモヤモヤしてしまったりと、デメリットのほうが多い、ということがあります。なので、とっとやってしまったほうがいい、というのが、その時の上司の教え、となるでしょう。

まとめると、人間の傾向として嫌なことは先送りしてしまいます。そうしたくなったとき、「先送りするメリットはなにか」ということを考えると、明確なメリットは実はなく、そういう風に考える癖を持つと、先送りしにくくなるのではないでしょうか。

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