会計士として自己学習をするにあたりどのようなことに留意すべきか

ようやく公認会計士の試験に受かったとき、ようやく受験勉強をしなくてほっとしている方も多いかと思います。ですが、プロフェッショナルとして継続的に学びを続けなくてはなりません。具体的にどのようなことを学んでいくべきでしょうか?

最新の会計基準、税制、監査基準等を追いかける

まず、これ。会計士の受験勉強にて基準や規制については、ある程度まで勉強します。ただし、残念なことに、これらの基準、規制等は日々改正されていきます。そんため、それらの改正についていくことが必要です。

これは、公認会計士協会からも情報提供されますし、また、監査法人にお勤めの方は研修等により情報が与えられると思います。こういったことについて注意を払うことが必要です。

会社の仕組みを勉強する

自分自身が監査法人勤務一年目のとき、一番困ったことが会社の組織がどうなっているかわからない、、ということです。会社の中には、営業、購買、製造、経理、財務等等様々な部門がありましたが、それはなにをやっている部署なのか、さっぱりわからず、かなり苦労しました。そのため、「~部について」という書籍を購入して読み、自ら学習しました。

クライアントの産業を理解する

監査法人に勤めて1年目は色々な会社にたらい回しにされることが多いので、いちいち、クライアントの属している業界を勉強するまで手が回りません。ところが、年次を経るにしたがい、なんとなく、担当クライアントができてくるものです。

そのようなときに、クライアントの属性している業界について知っておくと、全体な会社の理解、財務分析、売上の認識基準、をするさいに役立ちます。そのため、業界の解説書は何冊か目を通しておくといいと思います。また、業界特有の会計基準を解説した本もあるので、そちらも是非、チェックしておくべきでしょう。

自分の業務に関連のあることを勉強する

会計士になって5年~6年たつ場合には、監査以外のことをしているかもしれません。そのような場合には、自分の業務に関連することを適宜学んでいく必要があります。

私の場合は、中国に駐在していた頃は中国関連の本は読みました。また、IFRSに従事しているときはIFRSの本を、海外進出支援に従事していた時は、各国の法規制税制などを書いた本を読んでいました。どうしても、業務として調査したりする場合は、必要なところしか見ない傾向にあるので、時間があるときに全体像をとらえるように学ぶべきでしょう。

まとめ

会計士、職業的専門家として勉強すべきことはたくさんあります。ただ、やみくもに勉強しても仕方がないので、なにを勉強すべきかを明確にする必要があります。仕事につきはじめのことはそれに関すること、ある程度慣れてきたら将来につながるようなこと、を勉強するのがいかがでしょうか。

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【編集後記】

昨日は、久しぶりに代々木のプールで泳いでいました。今回は少しがんばって、1,500m 泳ぎました。

 

 

 

 

 

 

 

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