節税をしようと思ったときに、まず取り組みたいこと

とはいえ、節税したい、と思うのが人情です。では、どこから手をつければいいか、悩みますよね。なので、ここでは、最初の1歩を説いてみることにします。とりあえず、ここでは、個人事業主を想定して、話を進めることにします。

基本的には、取りこぼしをしない、ということが絶対です。経費を作る、より、むしろ、目の前に転がっているネタをきちんと拾っていく、ということです。

当たり前じゃないかー、と思われるけど、意外とそうではなかったりします。例えば、事業にかかる請求書や領収書は無くしていないですか?そもそも、存在を忘れてしまっている、とかないですか?青色申告をしていない、という人はいないと思いますが、青色65万円控除をしていますか?所得控除ももれなく取っていますか?国民健康保険、国民年金、扶養控除、配偶者控除、生命保険料控除、医療費控除、等等。税額控除もそうです。寄付金、配当、住宅ローン控除、これもきちんと取っていますよね。こういった、基本的なことをきちんと取りこぼしなく、取っていく、ということです。

なぜ大切か、、というと、経費を作るということのように意図的に支出を作っているのではなく、すでにある支出を申告書に盛り込むことによって、税金を減らしているので、追加的支出はないわけです。こういうのを取らないのは、お金を捨てている、ということになってしまうので、気をつけたい。

じゃあ、どうしていくか、というと、基本的には知識が必要です。知識があれば、目の前に落ちているお金を拾うことができますが、なければそのまま通り過ぎてしまいます。年末になると、各種控除証明等、紙が送られてきますが、知らなければ捨てちゃったりもします。知識は本やネットからも得られますし、会計事務所に頼めばベーシックな経費や控除については教えてくれますよ。

あとは、きちんと書類を整理しておくことでしょう。経費でも所得控除でも、書類がないとできないです。まあ、金額を暗記しておけば、申告書に書けるのでしょうが、普通はできないですよね。もちろん、再発行をしてくれる発行機関もあるとは思いますが、面倒くさくてやらなくなってしまうのがあるあるです。あと、取ってはあるけど、見当たらない、というものも、「まあ、いいや」とスルーしてしまう要因となります。

節税方法は、個人事業とか、法人とかになると奥深く、いろいろあります。そういった、マニアックなものに手を出し始める前に基本的なことから確実に取っていきたいものです。また、会社員でも所得控除なんかは取れるので、そこの取りこぼしはしないようにしたいです。

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