政治家はなぜ有権者と握手するのかに関する一考察

政治家が選挙のとき、握手するときありますよね。「よろしくお願いします。」とか言ってさ。よくよく考えると、そんな必要あるんかいな、と思うときありますよね。今回は、そんなこんなを考えてみました。

政治の使命であり役割はなにか、というと、文字通り「政治を行うこと」ですよね。例えば、それは外交での折衝であったり、経済政策の立案や判断であったり、その他もろもろの課題(環境、福祉、貧困、家族関係、教育等々)に関する政策や法案の立案、検討だったり、更には大きく、一つの国家やそれを超えた枠組みでのリーダーシップの発揮だったりするわけです。

本来であれば、そういった能力があれば、いいはずですし、いちいち有権者と握手する必要はないはずです。そんな時間があるなら、勉強したり考えたりすることが必要であろうと。

とはいえ、現実問題として、握手したり、パーティーを開いたり、有権者との距離を縮めるような行為をしている、ということはあります。

それはなぜか、というと、政治家の選び出しが選挙というプロセスにより行われるから。どんなに政治的な能力が高く、それにふさわしい人であったとしても、選挙に当選しないと、政治家になれません。なので、選挙に選ばれるということが最優先となります。

その時の、一つのポイントであり、有権者の判断基準になるのが距離的近接性。つまり、自分から距離が近い人に対して親近感を持ち、その人に投票する、という行動につながりやすいのです。当然に政治家はその点を理解しているので、にこやかにほほ笑んだり、選挙の時に握手したりとかするわけです。

ただ、注意したいのは、自分との距離、というのと、政治的能力は異なるというところでしょうか。なので、政治的能力はないにもかかわらず、親近感で政治家になってしまうという現象も起こりうるのです。それを防ぐためには、政治家においても有権者においても距離的近接性や親近感だけで、判断はしない、ということが重要になるでしょう。

ということで、距離的近接性は人と親しくなり選んでもらうことの一つの秘訣になります。このことは、選挙以外にも、営業であったり、ビジネスであったりにも成立する考え方なのかな、、とも思いました。

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